Pomeranian Kingdom
スピッツ族の中でも一番小さなサイズのポメラニアンは、アイスランドやラップランドの氷原でソリを曵いていた大型のスピッツ族サモエドを祖先犬に持つ犬種です。この大型スピッツがドイツに移入され牧羊犬、番犬として使用され、使役犬として定着するに従って徐々に小型化されていったといわれています。ドイツでは現在でもポメラニアンを「小型スピッツ」と呼んでいます。
その後、イギリスに持ち込まれてからポメラニアンと呼ばれるようになりましたが、この時点ではまだ現在のポメラニアンとは異なり、体重が約14kgもあり、ほとんどが白い毛色をしていました。実際、日本のスピッツがこの当時のポメラニアンと類似しており、おそらくそこから現在のポメラニアンに発展してきたのではないかとも考えられています。
ポメラニアンは1870年にEKCによって認定されましたが、ヴィクトリア女王がイタリアからポメラニアンを持ち込んだことをきっかけに、その人気は急上昇していきます。女王が寵愛したポメラニアンは、灰色のやや大きなタイプのポメラニアンでしたが、その後、小型でよりカラフルな毛色のポメラニアンに人気が集まりました。北方動物は大型で白色が常で、ポメラニアンも大型スピッツ時代はホワイト一色でしたが、クリームが主流となり、一時的に茶色のセーブルが大流行して高値で取り引きされ、その後オレンジ色が作出されました。新色が出るごとに貴婦人たちが競って入手しようといいます。1900年頃にはAKCによって認定され、イギリスとアメリカの両国ではさまざまな毛色のポメラニアンが勢揃いしてショーに登場することになります。 ポメラニアンはその後、さらに小型化され、毛糸玉のような被毛がより強調されるように作られていきました。この小さなそり用犬は、ペットとして、またはショードッグとして、常に人気の高い犬種となっています。
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